小倉百人一首の基本的な覚え方は決まり字を確認することです。「きまり字」とは、競技かるたにおいて、その字まで読まれたら下の句が決定する字のことを言います。競技をする上では百人一首を上の句も下の句もすべて暗記するのはもちろんですが、相手よりもいかに早く札を取るか、ということが重要です。したがって、自分なりの語呂合わせを考えるなどして、取札を見てすぐに上の句が思い出せるように、また、上の句が読まれたら瞬時に反応できるように準備するのが大切です。覚え方のコツは、一字決まりや二字決まりなど、少ない決まり字の歌から覚えることです。
✿現代語訳一覧はこちら✿
↓ ↓ ↓ ↓
歌の意味をきちんと確認すると、より暗記しやすくなりますので、現代語訳もぜひご覧ください。それぞれの歌の解説ページでは品詞分解と文法解説も公開中です。
目次
小倉百人一首の決まり字一覧(50音順)
※()内の歌番号を押すと各歌の解説ページに移動します。
※上の句と下の句は「、」で区切っております。
一字決まり 7枚
さびしさにやどをたちいでてながむれば、いづこもおなじあきのゆふぐれ(70)
すみのえのきしによるなみよるさへや、ゆめのかよひぢひとめよくらむ(18)
せをはやみいはにせかるるたきがはの、われてもすゑにあはむとぞおもふ(77)
ふくからにあきのくさきのしをるれば、むべやまかぜをあらしといふらむ(22)
ほととぎすなきつるかたをながむれば、ただありあけのつきぞのこれる(81)
むらさめのつゆもまだひぬまきのはに、きりたちのぼるあきのゆふぐれ(87)
めぐりあひてみしやそれともわかぬまに、くもがくれにしよはのつきかな(57)
二字決まり 42枚
あけぬればくるるものとはしりながら、なほうらめしきあさぼらけかな(52)
あしひきのやまどりのをのしだりをの、ながながしよをひとりかもねむ(3)
あひみてののちのこころにくらぶれば、むかしはものをおもはざりけり(43)
いにしへのならのみやこのやへざくら、けふここのへににほひぬるかな(61)
うかりけるひとをはつせのやまおろしよ、はげしかれとはいのらぬものを(74)
うらみわびほさぬそでだにあるものを、こひにくちなむなこそをしけれ(65)
おくやまにもみぢふみわけなくしかの、こゑきくときぞあきはかなしき(5)
おとにきくたかしのはまのあだなみは、かけじやそでのぬれもこそすれ(72)
おもひわびさてもいのちはあるものを、うきにたへぬはなみだなりけり(82)
かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ、さしもしらじなもゆるおもひを(51)
かささぎのわたせるはしにおくしもの、しろきをみればよぞふけにける(6)
きりぎりすなくやしもよのさむしろに、ころもかたしきひとりかもねむ(91)
こぬひとをまつほのうらのゆふなぎに、やくやもしほのみもこがれつつ(97)
このたびはぬさもとりあへずたむけやま、もみぢのにしきかみのまにまに(24)
こひすてふわがなはまだきたちにけり、ひとしれずこそおもひそめしか(41)
これやこのゆくもかへるもわかれては、しるもしらぬもあふさかのせき(10)
しのぶれどいろにいでにけりわがこひは、ものやおもふとひとのとふまで(40)
しらつゆにかぜのふきしくあきののは、つらぬきとめぬたまぞちりける(37)
たかさごのをのへのさくらさきにけり、とやまのかすみたたずもあらなむ(73)
たきのおとはたえてひさしくなりぬれど、なこそながれてなほきこえけれ(55)
たごのうらにうちいでてみればしろたへの、ふじのたかねにゆきはふりつつ(4)
たちわかれいなばのやまのみねにおふる、まつとしきかばいまかへりこむ(16)
たまのをよたえなばたえねながらへば、しのぶることのよわりもぞする(89)
たれをかもしるひとにせむたかさごの、まつもむかしのともならなくに(34)
ちはやぶるかみよもきかずたつたがは、からくれなゐにみづくくるとは(17)
つきみればちぢにものこそかなしけれ、わがみひとつのあきにはあらねど(23)
つくばねのみねよりおつるみなのがは、こひぞつもりてふちとなりぬる(13)
なつのよはまだよひながらあけぬるを、くものいづこにつきやどるらむ(36)
ひさかたのひかりのどけきはるのひに、しづごころなくはなのちるらむ(33)
みせばやなをじまのあまのそでだにも、ぬれにぞぬれしいろはかはらず(90)
みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに、みだれそめにしわれならなくに(14)
みよしののやまのあきかぜさよふけて、ふるさとさむくころもうつなり(94)
ももしきやふるきのきばのしのぶにも、なほあまりあるむかしなりけり(100)
もろともにあはれとおもへやまざくら、はなよりほかにしるひともなし(66)
やすらはでねなましものをさよふけて、かたぶくまでのつきをみしかな(59)
やへむぐらしげれるやどのさびしきに、ひとこそみえねあきはきにけり(47)
ゆふさればかどたのいなばおとづれて、あしのまろやにあきかぜぞふく(71)
ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ、ゆくへもしらぬこひのみちかな(46)
よもすがらものおもふころはあけやらで、ねやのひまさへつれなかりけり(85)
よをこめてとりのそらねははかるとも、よにあふさかのせきはゆるさじ(62)
わびぬればいまはたおなじなにはなる、みをつくしてもあはむとぞおもふ(20)
をぐらやまみねのもみぢばこころあらば、いまひとたびのみゆきまたなむ(26)
三字決まり 37枚
あきかぜにたなびくくものたえまより、もれいづるつきのかげのさやけさ(79)
あきのたのかりほのいほのとまをあらみ、わがころもではつゆにぬれつつ(1)
あさぢふのをののしのはらしのぶれど、あまりてなどかひとのこひしき(39)
あはぢしまかよふちどりのなくこゑに、いくよねざめぬすまのせきもり(78)
あはれともいふべきひとはおもほえで、みのいたづらになりぬべきかな(45)
あふことのたえてしなくはなかなかに、ひとをもみをもうらみざらまし(44)
あまつかぜくものかよひぢふきとぢよ、をとめのすがたしばしとどめむ(12)
あまのはらふりさけみればかすがなる、みかさのやまにいでしつきかも(7)
あらざらむこのよのほかのおもひでに、いまひとたびのあふこともがな(56)
あらしふくみむろのやまのもみぢばは、たつたのかはのにしきなりけり(69)
ありあけのつれなくみえしわかれより、あかつきばかりうきものはなし(30)
ありまやまゐなのささはらかぜふけば、いでそよひとをわすれやはする(58)
いまこむといひしばかりにながつきの、ありあけのつきをまちいでつるかな(21)
いまはただおもひたえなむとばかりを、ひとづてならでいふよしもがな(63)
おほえやまいくののみちのとほければ、まだふみもみずあまのはしだて(60)
おほけなくうきよのたみにおほふかな、わがたつそまにすみぞめのそで(95)
かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは、みそぎぞなつのしるしなりける(98)
かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ、くだけてものをおもふころかな(48)
ながからむこころもしらずくろかみの、みだれてけさはものをこそおもへ(80)
ながらへばまたこのごろやしのばれむ、うしとみしよぞいまはこひしき(84)
なげきつつひとりぬるよのあくるまは、いかにひさしきものとかはしる(53)
なげけとてつきやはものをおもはする、かこちがほなるわがなみだかな(86)
なにしおはばあふさかやまのさねかづら、ひとにしられでくるよしもがな(25)
はなさそふあらしのにはのゆきならで、ふりゆくものはわがみなりけり(96)
はなのいろはうつりにけりないたづらに、わがみよにふるながめせしまに(9)
はるすぎてなつきにけらししろたへの、ころもほすてふあまのかぐやま(2)
はるのよのゆめばかりなるたまくらに、かひなくたたむなこそをしけれ(67)
ひとはいさこころもしらずふるさとは、はなぞむかしのかににほひける(35)
ひともをしひともうらめしあぢきなく、よをおもふゆゑにものおもふみは(99)
みかきもりゑじのたくひのよるはもえ、ひるはきえつつものをこそおもへ(49)
みかのはらわきてながるるいづみがは、いつみきとてかこひしかるらむ(27)
やまがはにかぜのかけたるしがらみは、ながれもあへぬもみぢなりけり(32)
やまざとはふゆぞさびしさまさりける、ひとめもくさもかれぬとおもへば(28)
わがいほはみやこのたつみしかぞすむ、よをうぢやまとひとはいふなり(8)
わがそではしほひにみえぬおきのいしの、ひとこそしらねかわくまもなし(92)
わすらるるみをばおもはずちかひてし、ひとのいのちのをしくもあるかな(38)
わすれじのゆくすゑまではかたければ、けふをかぎりのいのちともがな(54)
四字決まり 6枚
こころあてにをらばやをらむはつしもの、おきまどはせるしらぎくのはな(29)
こころにもあらでうきよにながらへば、こひしかるべきよはのつきかな(68)
ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて、あはれことしのあきもいぬめり(75)
ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ、すゑのまつやまなみこさじとは(42)
なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ、みをつくしてやこひわたるべき(88)
なにはがたみじかきあしのふしのまも、あはでこのよをすぐしてよとや(19)
五字決まり 2枚
よのなかはつねにもがもななぎさこぐ、あまのをぶねのつなでかなしも(93)
よのなかよみちこそなけれおもひいる、やまのおくにもしかぞなくなる(83)
六字決まり 6枚 ← 大山札
あさぼらけありあけのつきとみるまでに、よしののさとにふれるしらゆき(31)
あさぼらけうぢのかはぎりたえだえに、あらはれわたるせぜのあじろぎ(64)
きみがためはるののにいでてわかなつむ、わがころもでにゆきはふりつつ(15)
きみがためをしからざりしいのちさへ、ながくもがなとおもひけるかな(50)
わたのはらこぎいでてみればひさかたの、くもゐにまがふおきつしらなみ(76)
わたのはらやそしまかけてこぎいでぬと、ひとにはつげよあまのつりぶね(11)
一般的な覚え方・語呂合わせ
むすめふさほせ(娘房干せ)
※頭の一字で取札を1枚にしぼれる。
むらさめのつゆもまだひぬまきのはに、きりたちのぼるあきのゆふぐれ(87)
すみのえのきしによるなみよるさへや、ゆめのかよひぢひとめよくらむ(18)
めぐりあひてみしやそれともわかぬまに、くもがくれにしよはのつきかな(57)
ふくからにあきのくさきのしをるれば、むべやまかぜをあらしといふらむ(22)
さびしさにやどをたちいでてながむれば、いづこもおなじあきのゆふぐれ(70)
ほととぎすなきつるかたをながむれば、ただありあけのつきぞのこれる(81)
せをはやみいはにせかるるたきがはの、われてもすゑにあはむとぞおもふ(77)
うつしもゆ(写し燃ゆ)
※頭の一字で取札を2枚にしぼれる。
うかりけるひとをはつせのやまおろしよ、はげしかれとはいのらぬものを(74)
うらみわびほさぬそでだにあるものを、こひにくちなむなこそをしけれ(65)
つきみればちぢにものこそかなしけれ、わがみひとつのあきにはあらねど(23)
つくばねのみねよりおつるみなのがは、こひぞつもりてふちとなりぬる(13)
しのぶれどいろにいでにけりわがこひは、ものやおもふとひとのとふまで(40)
しらつゆにかぜのふきしくあきののは、つらぬきとめぬたまぞちりける(37)
ももしきやふるきのきばのしのぶにも、なほあまりあるむかしなりけり(100)
もろともにあはれとおもへやまざくら、はなよりほかにしるひともなし(66)
ゆふさればかどたのいなばおとづれて、あしのまろやにあきかぜぞふく(71)
ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ、ゆくへもしらぬこひのみちかな(46)
いちひき
※頭の一字で取札を3枚にしぼれる。
いにしへのならのみやこのやへざくら、けふここのへににほひぬるかな(61)
いまこむといひしばかりにながつきの、ありあけのつきをまちいでつるかな(21)
いまはただおもひたえなむとばかりを、ひとづてならでいふよしもがな(63)
ちはやぶるかみよもきかずたつたがは、からくれなゐにみづくくるとは(17)
ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて、あはれことしのあきもいぬめり(75)
ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ、すゑのまつやまなみこさじとは(42)
ひさかたのひかりのどけきはるのひに、しづごころなくはなのちるらむ(33)
ひとはいさこころもしらずふるさとは、はなぞむかしのかににほひける(35)
ひともをしひともうらめしあぢきなく、よをおもふゆゑにものおもふみは(99)
きりぎりすなくやしもよのさむしろに、ころもかたしきひとりかもねむ(91)
きみがためはるののにいでてわかなつむ、わがころもでにゆきはふりつつ(15)
きみがためをしからざりしいのちさへ、ながくもがなとおもひけるかな(50)
はやよか
※頭の一字で取札を4枚にしぼれる。
はなさそふあらしのにはのゆきならで、ふりゆくものはわがみなりけり(96)
はなのいろはうつりにけりないたづらに、わがみよにふるながめせしまに(9)
はるすぎてなつきにけらししろたへの、ころもほすてふあまのかぐやま(2)
はるのよのゆめばかりなるたまくらに、かひなくたたむなこそをしけれ(67)
やすらはでねなましものをさよふけて、かたぶくまでのつきをみしかな(59)
やへむぐらしげれるやどのさびしきに、ひとこそみえねあきはきにけり(47)
やまがはにかぜのかけたるしがらみは、ながれもあへぬもみぢなりけり(32)
やまざとはふゆぞさびしさまさりける、ひとめもくさもかれぬとおもへば(28)
よもすがらものおもふころはあけやらで、ねやのひまさへつれなかりけり(85)
よをこめてとりのそらねははかるとも、よにあふさかのせきはゆるさじ(62)
よのなかはつねにもがもななぎさこぐ、あまのをぶねのつなでかなしも(93)
よのなかよみちこそなけれおもひいる、やまのおくにもしかぞなくなる(83)
かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ、さしもしらじなもゆるおもひを(51)
かささぎのわたせるはしにおくしもの、しろきをみればよぞふけにける(6)
かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは、みそぎぞなつのしるしなりける(98)
かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ、くだけてものをおもふころかな(48)
古文が苦手な人はこちらもチェック
上で示したのは一例ですので、覚えやすいように自分なりの語呂合わせを考えてみるなど工夫してください。
古文が苦手な方や、初心者の方に向けて、文法を解説したページもございますので、勉強の参考にご利用ください。
>> 古典文法の勉強法(基礎編)わかりやすい覚え方で用言の活用形から学ぶ
ホーム