スポーツ選手や将棋棋士などが活躍するたびに「子供の頃はこんな遊びをしていた!」と幼少期に注目が集まりますが、「この知育玩具を使えば必ず頭が良くなる」という魔法の道具はありません。
ただし、集中力を養ったり、おもちゃを使って友だちと遊びながら社会性を身につけたり、そのような効果を期待することはできるので、今回は小学生の贈り物としてもふさわしい教育に役立つ教材を紹介したいと思います。
人気のおもちゃ
折り紙
折り紙は完成形を想像しながら指先を使って作業するので脳の活性化に良いと言われています。集中力を養うのに最適のおもちゃです。
●千代紙
和食のお膳にも使用されている奉書紙をベースとした友禅千代紙です。折り紙として利用できるほか、クラフトや工作用にも使えます。普段使っている折り紙と一味違う風合いを楽しむことができます。
小倉百人一首かるた
かるたは大人数で遊ぶことができるので、家族や友人と一緒に遊びながら社会性を身につけることができます。また、早い段階から古典に親しむことによって、高校で古文を履修する時に苦手意識を持たずに済む効果も期待できます。
全日本かるた協会公認のかるた札で、競技かるた日本一を決める名人・クイーン戦でも使用される本格的なものです。読札にはふりがなもついていますし、札の作りが非常にしっかりしていて長持ちするので、初心者の方も「標準読札・取札」からはじめてよいと思います。
けん玉
けん玉は集中力を養うのに効果的だと言われています。
バルセロナ五輪 金メダルの古賀稔彦さんは、自身の柔道教室でけん玉を取り組む理由を「柔道でも一本一本の技を丁寧にやろうと教えている。集中していないとできない」と話す。
集中力を高めるため、練習にけん玉を取り入れてから全国大会三連覇を達成した。
けん玉をしているときの脳の状態を調べてみると、できない技を練習しているときは、大脳全体から情報を集め思考・実行を担う司令塔、前頭前野が刺激され脳全体が活性化していた。
けん玉に慣れ、技ができるようになると、脳は必要な場所だけ働く集中モードになる。
この集中モードを脳にインプットすることで、脳は集中モードになりやすくなるという研究もある。
さらにけん玉は勉強にも効果が!?
できない技を練習するとき、前頭前野が刺激され脳が活性化し記憶力向上に効果があるという研究も。
実際に、北海道の学習塾でも取り入れられている。
※出典「NHK」https://www.nhk.or.jp/ten5/articles/17/002809.html(最終閲覧:2018年4月25日)
以上のように、けん玉は子供の教育に役立つおもちゃであると言えます。
おすすめは熟練職人の手で一つ一つ丁寧に作られた本格的なけん玉です。
競技用けん玉とは、けん玉認定検査に合格し、日本けん玉協会が公認したけん玉を指します。
2018年4月時点で、けん玉には10級から10段までの級位・段位があり、この認定けん玉で昇級・昇段試験を受けることができます。
将棋
将棋は対戦相手が打ってくる手を予想するので、想像力や集中力が養われると言われています。
下記は2009年12月14日に足立区竹の塚小学校で行われた羽生善治氏と茂木健一郎氏による対談の一部です。
[茂木]さっきのアンケートの中に、おもしろい回答がありました。「将棋をやるようになって、人の気持ちが分かるようになった」そうです。
[羽生]将棋は、自分の都合だけを考えていても、うまくいきません。相手の立場になって、どうしてそのような手を指したのかを考えます。盤面を見るとき、自分の側からだけでなく、向こう側にも立って考えるんです。
[茂木]自分が指す手と同じぐらい相手のことも考える。それが、人の心が分かるということにつながっていくわけですね。
※引用「日本将棋連盟 羽生善治×茂木健一郎 特別対談授業『将棋は脳を育てる』」http://www.idesnet.co.jp/habu/brain/talk/page6.html(最終閲覧:2018年4月25日)
将棋をはじめるには、まず駒の動かし方を覚える必要がありますが、くもんのスタディ将棋なら、移動できる方向や範囲が駒に描かれているので、初心者でもすぐに遊べるようになるはずです。
おわりに
今回は子供の教育に役立つような玩具を紹介いたしました。
小学生の子供がいる家庭にプレゼントするのに最適な、昔からなじみのあるおもちゃばかりです。参考にしていただけたら幸いです。
最後までご覧くださりありがとうございました。