歌舞伎の楽しみ方

歌舞伎の初心者に向けておすすめの演目を紹介【随時更新】初めて見るなら?

歌舞伎の初心者に向けておすすめの演目を紹介【随時更新】初めて見るなら?

投稿日:2018年5月1日 更新日:

歌舞伎初心者の方に向けて、比較的わかりやすく退屈することがないような、おすすめの歌舞伎作品を紹介します。有名な演目が必ずしも楽しめるとはかぎりませんし、毎月のように歌舞伎座や国立劇場などで歌舞伎を見る私でも、あまり面白くないと感じる舞台もあります。これから歌舞伎を見に行こうと考えている方は、一度と言わずに三度くらいは劇場に足を運んでいただきたいと考えています。見に行くうちに自分が面白いと思える演目や、どのような俳優が好きなのか、いろいろ気づけるようになるからです。この作品のこのセリフ好きだなとか、この俳優はこの役柄にあってるなとか、何かしら発見があるので、私は歌舞伎を見るのが好きです。初心者の方が「歌舞伎ってつまらないな」と思ってしまわないように、できるだけ楽しめそうな作品を選ぶことを心がけます。(※役者名は基本的に敬称略)

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なお、私が上手だと思う役者についてはこちらにまとめました。

初心者におすすめの歌舞伎作品

2019年3月・歌舞伎座

傾城反魂香(けいせいはんごんこう)・序幕

昼の部。一幕見席は12:45発売予定、13:19上演開始。

「序幕」に続いて「大詰」が上演される。「大詰」は「吃又(どもまた)」として広く知られる場面だが、初心者には向かない。「歌舞伎を試しに見てみたい」という方には、「序幕」のみの観劇(※800円)をおすすめする。
 

盛綱陣屋(もりつなじんや)

夜の部。一幕見席は14:35発売予定。上演開始は16:30。

古典のため、セリフが難しく感じられるかもしれない。上記の「傾城反魂香・序幕」と比べると難易度が高め。ただ、あらすじを予習すれば、それほど難しくはないと思われる(※参考:「歌舞伎 on the web」より「歌舞伎演目案内」)。

片岡仁左衛門(にざえもん)の盛綱が魅力的。ほかに、寺嶋眞秀(まほろ)・中村勘太郎、二人の子役が活躍(※参考:「秀太郎歌舞伎話」2019年3月7日の記事2019年3月12日の記事)。

>>参考歌①:名にし負はば逢坂山の真葛人に知られでくるよしもがな

>>参考歌②:これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関

 

2018年10月・国立劇場

平家女護島(へいけにょごのしま)

12時開演。15時半頃終演。

平家に背き鬼界ヶ島に流された僧侶、俊寛の物語が中心。単独で上演されることの多い「鬼界ヶ島の場」に加えて、「六波羅清盛館の場」と「敷名の浦磯辺の場・御座船の場」を前後に置く。俊寛の妻、東屋が清盛に捕えられ自害する場面が上演されることで、俊寛の悲哀がいっそう痛切に感じられる。

配役は芝翫の清盛・俊寛、孝太郎の東屋、東蔵の後白河法皇ほか。
 

2018年10月・歌舞伎座

大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)

昼の部。舞踊作品。

源頼光(らいこう/よりみつ)と家来たちが酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼を退治する話。四天王物(してんのうもの)のひとつ。勘九郎の酒呑童子が秀逸。

>>参考歌:大江山生野の道の遠ければまだ文も見ず天橋立
 

吉野山(よしのやま)

夜の部。舞踊作品。

勘九郎の佐藤忠信(ただのぶ)、玉三郎の静御前(しずかごぜん)の配役。

 

助六(すけろく)

夜の部。

仁左衛門(にざえもん)の助六は2009年以来9年ぶり、歌舞伎座の上演に限ると1998年以来20年ぶり。成田屋(なりたや)(※團十郎や海老蔵)以外の役者による上演はめずらしいです。

配役は七之助の揚巻(あげまき)、勘九郎の白酒売(しろざけうり)、玉三郎の満江(まんこう)ほか。
 

2018年8月・歌舞伎座

東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)

猿之助と幸四郎(前・染五郎)による弥次喜多は3年連続。シネマ歌舞伎にもなった人気演目です。

今回は猿之助の甥の團子、幸四郎の長男の染五郎とともに、4人で宙乗りをするそうです。

 

2018年7月・国立劇場

日本振袖始(にほんふりそではじめ)(歌舞伎鑑賞教室)

近松門左衛門がスサノオのヤマタノオロチ退治を題材にして書いた作品です。

ヤマタノオロチの8つの首をどのように表現するのか注目です。

出演は中村時蔵と中村錦之介。兄弟の共演です。解説は坂東新悟。

 

2018年6月・国立劇場

連獅子(れんじし)(歌舞伎鑑賞教室)

開演時間:11時・14時半・18時半(6日と15日のみ)

鑑賞教室なので、歌舞伎役者による解説と、日本語の字幕表示がついています。

「連獅子」は舞踊作品で、その内容は、獅子が自らの子を崖の上から突き落とし、這い上がってきた子だけを育てるという故事に基づいています。

雄壮な獅子の毛ぶりを見られるので、初心者の方も楽しめると思います。

学生料金は全席1500円でお買い得です。

 

2018年5月・歌舞伎座

雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)・鳴神(なるかみ)

昼の部。

幕が開くと、まずは市川海老蔵さんの口上です。海老蔵さん自ら物語のあらましを語ってくれます。歌舞伎役者の方が、このように舞台上で解説をするのはめずらしいことですが、話の内容をわかりやすく伝えて初心者の方にも楽しんでもらおうという海老蔵さんの思いが伝わってきます。

今回は通し狂言ですが、その中でも三幕目・大詰の「鳴神(なるかみ)」が良かったです。海老蔵さん演じる鳴神上人(なるかみしょうにん)という僧侶のもとに、尾上菊之助さん演じる雲の絶間姫(くものたえまひめ)がやって来て、お酒を飲ませて色じかけする話ですが、二人のかけ合いが非常に良かったです。つづく場面では、海老蔵さんが中心の派手な立ち回りもあるので初心者の方も楽しめると思います。

 

弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

夜の部。

盗賊が活躍するお話で、私が歌舞伎を好きになるきっかけになった作品の一つです。

五世尾上菊五郎によって初演され、代々受け継がれてきた音羽屋の家の芸。河竹黙阿弥の七五調の台詞に彩られた世話物の人気演目をお楽しみください。(※松竹のチラシより引用)

「雪の下浜松屋の場」では、盗賊の一人、弁天小僧菊之助の有名なセリフ、「知らざあ言って聞かせやしょう」を聞くことができます。菊五郎さんの弁天小僧はぜひ見てほしいです。「極楽寺屋根立腹の場」では、アクロバティックな立ち回りを楽しめます。「立腹(たちばら)」とは、立ったまま腹を切ることです。弁天小僧のハラキリを外国人が見たら喜ぶかもしれません……。

歌舞伎座には「一幕見席(ひとまくみせき)」という当日券があります。空席がない場合は一幕見席で見ましょう。一幕見席のチケットの買い方はこちらをご覧ください。

 

2018年4月・歌舞伎座

絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

夜の部。

かたき討ちのお話です。片岡仁左衛門さんは悪役を演じます。

四世鶴屋南北の名作『絵本合法衢』が、片岡仁左衛門一世一代にて、ついに歌舞伎座初上演です。極悪非道な権力者大学之助(※だいがくのすけ)と、悪事の限りを尽くす町人太平次(※たへいじ)の二人がみせる悪の魅力を存分にご堪能いただきます。(※松竹のチラシより引用)

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都内の私立大学 文学部国文学専攻出身
お菓子メーカー勤務のサラリーマン
趣味は歌舞伎鑑賞(2012年~)
歌舞伎の観客のすそ野を広げるには古典教育から見直す必要があると考えているので、このブログで古文にまつわる情報を発信しております。


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