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百人一首の意味と文法解説(5)奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき┃猿丸大夫

小倉百人一首解説:和歌の現代語訳・古文単語の意味・文法解説・品詞分解-5

投稿日:2018年3月10日 更新日:

奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

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小倉百人一首から、猿丸大夫の和歌に現代語訳と品詞分解をつけて、古文単語の意味や、助詞および助動詞の文法知識について整理しました。

また、くずし字・変体仮名で書かれた江戸時代の本の画像も載せております。

ふだん我々が使っている字の形になおした(翻刻と言う)ものと、ひらがなのもとになった漢字(字母)も紹介しておりますので、ぜひ見比べてみてください。

原文

ogura-hyakunin-isshu-5

百人一首(5)奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき


画像転載元
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2541162

翻刻(ほんこく)(普段使っている字の形になおす)

hyakuni-isshu-honkoku-5

百人一首(5)奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

釈文(しゃくもん)(わかりやすい表記)

猿丸大夫
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき
 

字母(じぼ)(ひらがなのもとになった漢字)

hyakunin-isshu-jibo-5

百人一首(5)奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

現代語訳(歌意)・文法解説

奥深い山に紅葉(もみじ)を踏みわけて行き、鳴いている鹿の声を聞くときが、秋はとくに悲しい。

※「ふみわけ」を鹿の動作と解釈する説もある。そのときは、「奥深い山に紅葉を踏みわけて鳴いている鹿」の意味になる。

奥山に紅葉踏み分け

奥山に紅葉踏み分け


鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき


※連用形で文が切れずに続くことを「連用中止法」(れんようちゅうしほう)と言います。
連用中止法

連用中止法


※係助詞の係り結びは「古典の助詞の覚え方」にまとめました。

※活用形の解説は「わかりやすい覚え方で古典文法の基礎から学ぶ」のページでご覧ください。
 

語釈(言葉の意味)

※特記のないかぎり『岩波 古語辞典 補訂版』(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎 編集、岩波書店、1990年)による。
 

おくやま【奥山】

人が行かないような奥深い山。「―の磐かげに生ふる菅の根の」〈万七九一〉
 

もみぢ【紅葉・黄葉(もみじ)】

「秋山の毛美知(もみち)をかざし……」(万葉集・巻十五・三中)とあるように、上代には「モミチ」と清音で読んでいたようである。動詞「モミツ」の連用形の「モミチ」が名詞になったのである。(後略)
歌枕 歌ことば辞典』片桐洋一、笠間書院、1999年

 

作者:猿丸大夫(さるまるだゆう)について

※編集中につき、しばらくお待ちください。
 

百人一首の現代語訳と文法解説はこちらで確認

こちらは小倉百人一首の現代語訳一覧です。それぞれの歌の解説ページに移動することもできます。

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あきぜに ぎりす はるぎて
あきたの こころてに はるよの
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あさふの ひとを ひといさ
あさぼらけ たびは ひとをし
あさぼらけ すてふ くからに
ひきの やこの ととぎす
あはしま びしさに みかもり
あはとも ぶれど みかはら
みての つゆに ばやな
あふとの みのえの のくの
あまかぜ をはやみ しのの
あまはら さごの らさめの
あららむ のおとは ぐりあひて
あらふく のうらに しきや
ありけの わかれ ともに
ありやま のをよ らはで
しへの をかも むぐら
いまむと ちぎりきし やまはに
いまただ ちぎり やまとは
りける やぶる されば
みわび みれば のとを
やまに ばねの よのなか
にきく ながらむ よのなか
おほやま ながへば すがら
おほなく なげつつ こめて
ひわび なげとて わがほは
とだに のよは わがでは
さぎの なにおはば わするる
かぜよぐ なには わすじの
かぜいたみ なには わたのはら
きみがため はなそふ わたのはら
きみがため はないろは ぬれば
らやま

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都内の私立大学 文学部国文学専攻出身
お菓子メーカー勤務のサラリーマン
趣味は歌舞伎鑑賞(2012年~)
歌舞伎の観客のすそ野を広げるには古典教育から見直す必要があると考えているので、このブログで古文にまつわる情報を発信しております。


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