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【この横浜に優るあらめや】横浜市歌の歌詞の意味を解説!

【この横浜に優るあらめや】横浜市歌の歌詞の意味を解説!

投稿日:2019年5月3日 更新日:

横浜DeNAベイスターズの応援歌にも取り入れられている横浜市歌を現代語訳しました。歌詞にある「まさるあらめや」の意味などをご確認ください。

 

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「横浜市歌」(作詩:森林太郎(※鴎外)、作曲:南能衛)の歌詞

横浜市歌・楽譜

横浜市歌・楽譜

 
わがもと島国しまぐに
朝日あさひかがよ うみ
つらなりそばだつ島々しまじまなれば
あらゆるくによりふねこそかよ

 
さればみなと おおかれど
この横浜よこはまにまさるあらめや
むかしおもば 苫屋とまやけむり
ちらりほらりとてりしところ

 
いま百舟ももふね 百千舟ももちふね
とまるところぞよや
はてなくさかえてくら 御代みよ
かざたからりくるみなと

 
※参考および楽譜引用:「横浜市歌について」(横浜市HP)https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/gaiyo/shika/sika.html

 

「横浜市歌」の現代語訳

わたしたちが暮らす日本は島国であるよ。
朝日がきらきらとかがやく海に、
一列にならび、高くもりあがっている島々なので、
あらゆる国から船がやって来るのだ。
 
そうであるから、この世のなかに港はたくさんあるけれど、
この横浜よりもすぐれた港があるだろうか、いや、ないだろう。
むかしを思うと、ここは粗末な小屋の煙が、ちらほらと立ちのぼっていたに過ぎないところなのだが……。
 
それなのに、いまでは多くの船が
停泊するにぎやかなところになった。ご覧なさいよ、
終わりなく繁栄していくだろう御治世を
飾りたてる宝物までもが入ってくるこの港を。

 

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「横浜市歌」の歌詞の意味

※引用は、特記のないかぎり『岩波 古語辞典 補訂版』(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎 編集、岩波書店、1990年)によります。ただし、用例は割愛しました。

●かがよふ(う)……静止したものが、きらきらと光ってゆれる。

●そばだつ……①かどばって高く立つ。

●されば……そうであるから。だから。

●苫屋(とまや)……苫葺きの小屋。水辺の粗末な家にいう。

●百船(ももふね)……多くの舟。

●御代(みよ)……神や天皇の御治世。

 

「横浜市歌」の文法解説・品詞分解

この横浜にまさるあらめや

この横浜にまさるあらめや・品詞分解

この横浜にまさるあらめや・品詞分解

 
反語は疑問(~か)に似たかたちを取りますが、うしろに打消(~ではない)がかくれています。多くの場合、「~だろうか、いや、~でない」と訳します。

古文の「やは・かは・めや」はよく使われる反語表現です。

例)嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかにひさしき ものとかは知る(百人一首・右大将道綱母

※古典文法は下記で解説しておりますので、ご覧ください。
 
>> 古典文法の勉強法(基礎編)わかりやすい覚え方で用言の活用形から学ぶ
 
>> 古文の参考書 – おすすめの古典文法のテキストで読解力UP

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