新古今和歌集 春歌上

みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり(摂政太政大臣、藤原良経)

投稿日:2026年7月13日 更新日:

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原文

みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり(摂政太政大臣、藤原良経)

国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/pid/2567305)より引用(「▼」印は引用者による)。

翻刻(普段使っている字の形に直したもの)

  春たつ心をよみ侍ける  摂政太政大臣
みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり

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釈文(わかりやすい表記)

  春、立つ心を詠み侍りける  摂政太政大臣
み吉野は山も霞みて白雪のふりにし里に春は来にけり

字母(ひらがなのもとになった漢字)

美与之野八山毛可須三天白雪乃婦利丹之里仁春盤来尓遣利

現代語訳

  春が訪れた心を詠んだ歌  摂政太政大臣(藤原良経)
吉野の里は、山も霞んで、ついこの間まで降っていたこの古里にも、春は訪れたことだ。

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語釈と文法、品詞分解など

立春

寒さも峠を越え、春の気配が感じられる(国立天文台、こよみ用語解説 (https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html) )

白雪のふりにし里

「ふり」は「降り」と「古り」の掛詞(かけことば)で、「白雪の降る」と「古里」を掛ける。

  • ふり ラ行四段活用動詞「ふる」連用形
  • に 完了の助動詞「ぬ」連用形
  • し 過去の助動詞「き」連体形

来にけり

  • き カ行変格活用動詞「来(く)」連用形
  • に 完了の助動詞「ぬ」連用形
  • けり 過去の助動詞「けり」終止形

本歌

春立つといふばかりにやみ吉野の山も霞みて今朝は見ゆらむ(『拾遺和歌集』春、壬生忠岑)

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-新古今和歌集, 春歌上
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