このページから昔のひらがなを検索できる一覧表を見ることができます。
昔の字や旧字の平仮名のことを変体仮名(へんたいがな)と言います。
昔の戸籍を見ると、女性の名前がこの変体仮名で記されている場合があります。現在、私たちは変体仮名になじみがありませんから、昔の字を読めないことが多いです。
そこで、変体仮名を調べたいと考えている方に、読む方法を紹介します。
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昔の字を検索する
下記のページでは昔の字があいうえお順で一覧表示されているので、簡単に検索できます。
戸籍などを見ていて分からない字があったら上の表で確認してください。
昔の字で書かれた名前
この画像は、実際の戸籍に書いてあった人の名前を映したものです。
正解は「くに」です。
「具」という漢字をくずして書いた「く」と、「尓」という漢字をくずして書いた「に」です。
ひらがなは漢字の形をくずして生まれましたが、現在我々が使っているひらがなの「く」は「久」をくずしたものです。「に」は「仁」をくずして生まれました。
1900年に小学校令が制定されて一つのひらがなに一つの音が決まるまで、ひらがなにはさまざまな種類がありました。1900年以前に作られた戸籍にはこのような昔の字が使われていることが多いのです。
昔の字で書かれた「そば・うなぎ・だんご」
いまでも看板で昔の文字を見かけることがあります。
そば
これは有名な「小諸そば」さんの看板です。私も大好きでよくお世話になっています。
※画像は「小諸そば」から。http://www.k-mitsuwa.co.jp/komorodiv/(最終閲覧:2018年5月9日)
うなぎ
実際の看板をなかなか見つけられなかったので、記憶をもとに作りましたが、このような看板を目にしたことはありませんか?
だんご
こちらも私が作成した画像です。
おわりに
以上のように、いまでは使われなくなったひらがな(変体仮名)を目にする機会はあります。気になる字を見つけたときは、上で紹介したひらがなの一覧表をご覧ください。
また、当サイトでは、昔の字を読めるようになりたいと考えている方に向けて、江戸時代に出版された百人一首の本をテキストに使って、変体仮名を学ぶ企画をおこなっております。興味のある方は下記のページをご覧ください。
なお、「うなぎ」と「だんご」の画像には一部、Koin変体仮名(http://www10.plala.or.jp/koin/koinhentaigana.html(最終閲覧:2018年5月8日))を利用しております。
難しい漢字を教えてください。
貴重なご意見をありがとうございます。
漢字のくずし字をまとめた記事の企画を検討いたします。今後ともご利用のほど、よろしくお願いいたします。