先日、基本情報技術者試験を受験して合格しましたので、その体験談をまとめておこうと思います。取得を検討されている方のご参考になれば幸いです。なお、当記事は2024年受験時点のお話です。最新の試験情報(試験時間・出題形式・出題数など)は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のサイト等でご確認ください。
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験はIPAが実施するIT分野の国家試験で、ITの基本的な知識と技能を問うものです。
※画像引用:IPA、現行の試験制度(平成29年度春期から)、https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html
科目A試験・科目B試験ともに6割以上の得点で合格となります。受験結果は試験終了時に分かります。
基本情報技術者試験の勉強時間
私の場合の勉強期間は、8〜10ヶ月ほどでした。おおよそ以下のような段階を踏んで学習を進めました。
- 参考書を読む 3〜4ヶ月
- 科目Aの過去問演習(アプリ) 約2ヶ月
- 科目Aの過去問演習(過去問道場) 約1ヶ月
- 科目Bの対策 約2ヶ月
他の資格試験の勉強と並行していた事情もありますが、時間をかけてゆっくり準備をしました。
科目Aの勉強方法
参考書に目を通す
私の場合は、まず市販の参考書を読みました。使ったテキストは技術評論社の『基本情報技術者 合格教本』です。試験範囲の内容が網羅されており、図表も適度に掲載されています。
有名な参考書であれば、何を使っても学習効果にそれほど大差ないはずですので、使いやすいと思う本を使えばよいと思われます。どの参考書を使うにせよ、過去問演習を通して知識の定着を図るのが効率的ですので、通読の際は参考書の隅々まで暗記しようとせず、試験で扱われる内容を大まかに把握することにとどめておくことが重要です。やはり参考書を一度、読んだだけでは、試験問題を解けるほど知識が定着しないものです。
過去問演習
過去問演習は「過去問道場」というサイトが便利です。過去問演習ができるスマホアプリも使いましたが、「過去問道場」のほうが使い勝手がよかったので、過去問演習はこのサイトだけ使えばよいと思われます。
過去問は免除試験を含めて過去5年分、解きました。間違えた問題の解説をノートにまとめて、繰り返し復習できるようにしました。
ノートの例)
・フリップフロップ回路 SRAM。キャッシュメモリを構成するSRAMの記憶セル(メモリセル)に使用されている。
・TCP 信頼性重視
・UDP 通信効率・リアルタイム性重視
科目Bの勉強方法
参考書で学習する
科目B試験は、擬似言語を使ったアルゴリズムに関する問題が中心です。アルゴリズムの問題は以下の参考書で対策しました。
科目B試験にはアルゴリズムのほかに、セキュリティに関する問題も出題されます。セキュリティの問題はそれほど難易度が高くありませんが、問題の形式には慣れておいたほうが良いと思います。問題集は技術評論社の『基本情報技術者 パーフェクトラーニング』を使いました。アルゴリズムの試験対策にもなります。