先日、Oracle Master Bronze DBA 2019(1Z0-085)認定試験(※オラクルマスター・ブロンズ)を受験して合格しましたので、その体験談をまとめておこうと思います。取得を検討されている方のご参考になれば幸いです。なお、当記事は2024年受験時点のお話です。最新の試験情報(試験時間・出題形式・出題数など)は、Oracle University Japanのサイト等でご確認ください。
目次
Oracle Master Bronze DBA 2019の概要
Oracle Master Bronze DBA 2019認定試験は、日本オラクル株式会社(ORACLE CORPORATION JAPAN)が実施するデータベースに関する試験で、Oracle Databaseの基礎的な構成や運用に関する技術力を問うものです。
正確には、Bronze DBA Oracle Database Fundamentals(1Z0-085-JPN)試験に合格すると、Oracle Master Bronze DBA 2019の認定資格が得られます。
試験は制限時間が120分で、70問で構成されており、全体の60~70%ほど正解すると合格となるようです。受験結果は試験終了時に分かります。
Oracle Master Bronze DBA 2019の勉強時間
私は普段の業務でOracle以外のデータベースを扱うことがあり、また、以前にOSS-DB Silverの学習をした経験がある(※記事はこちら)ので、データベースに関する知識が多少ある状態でのスタートでしたが、勉強期間は約2ヶ月ほどでした。おおよそ以下のような段階を踏んで学習を進めました。
- Ping-tの問題演習 ※いったん中止
- 参考書を読む(練習問題・模擬試験は解かない) 約10日
- Ping-tで問題演習をする 約1ヶ月
まず、Ping-t (https://mondai.ping-t.com/g) という学習サイトを使った問題演習から始めてみたのですが、やはり予備知識が何もない状態で問題を解くのがつらかったので、参考書として『オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals』(翔泳社)を一読することにしました。Ping-tを使って問題演習をするつもりだったので、参考書の練習問題や模擬試験は使いませんでした。
Ping-tの問題集、「最強WEB問題集」は無料で利用できるものもありますが、Oracle Master Bronze DBA 2019対策の問題集は有料です。私は合計で2ヶ月、利用しました。
Oracle Master Bronze DBA 2019の勉強方法
Ping-tの問題演習をメインに行うことをおすすめしますが、参考書(※黒い本)の解説のほうが分かりやすい点もあるので、こちらも適宜、参照したほうがよいと思います。間違えた問題の解説を読んで、適宜ノートを作ったりコマンドを書き写したりして、苦手な分野を重点的に学習します。
個人的には、Oracleデータベースの構成を図に描いてみたことで、インスタンスの起動からデータベースのオープンまでの各段階で行われることや、データの更新時やリカバリ時の流れなどがよりよく理解できたので、絵を描いて学習内容を整理するのもおすすめです。
Ping-tでは、問題に正解すると「ヒット」、2回連続で正解すると「コンボ」が記録されて、「ヒット」や「コンボ」の割合が一定の値を超えるごとに「レベル」が上がっていきます。
演習問題は全部で336問あり、すべてを「コンボ」にするのが望ましいとされていますが、私の場合は試験本番まで時間がなく、すべてを「コンボ」にすることができませんでした。
私が受験した時の問題演習の進捗状況は以下の通りです。
- レベル 17 / 40
- ヒット 86%
- コンボ 82%
- 模試の正答率80%以上 1回
- 模試の正答率90%以上 0回
試験本番の前日に模擬試験を解いて87%(61/70)正答することができ、実際の試験でも「87点」を取れました。実際の試験問題の難易度はPing-tの問題集と同水準だと感じました。