先日、Oracle Master Silver SQL 2019(1Z0-071)認定試験(※オラクルマスター・SQL)を受験して合格しましたので、その体験談をまとめておこうと思います。取得を検討されている方のご参考になれば幸いです。なお、当記事は2025年受験時点のお話です。最新の試験情報(試験時間・出題形式・出題数など)は、Oracle University Japanのサイト等でご確認ください。
目次
Oracle Master Silver SQL 2019の概要
Oracle Master Silver SQL 2019認定試験は、日本オラクル株式会社(ORACLE CORPORATION JAPAN)が実施するSQL(※データベース操作に使う言語)のスキルを問う試験です。SQLは、PostgreSQLやMySQLなど、データベース製品によって異なる特徴を持ちますが、この試験ではOracle DatabaseのためのSQLが扱われます。
試験は制限時間が120分で、78問で構成されており、全体の60~70%ほど正解すると合格となるようです。受験結果は試験終了時に分かります。
Oracle Master Silver SQL 2019の勉強時間
私は普段の業務でOracle以外のデータベースを扱うことがあり、また、以前にOSS-DB Silverの学習をした経験がある(※記事はこちら)ので、データベースやSQLに関する知識が多少ある状態でのスタートでしたが、勉強期間は約2週間ほどでした。おおよそ以下のような段階を踏んで学習を進めました。
- Ping-tで問題演習をする 約2週間
Ping-t (https://mondai.ping-t.com/g) という学習サイトを使って問題演習を行いました。適宜、参考書として『オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL』(翔泳社)を参照しましたが、Ping-tが学習の中心でした。
Ping-tの問題集、「最強WEB問題集」は、試験によって有料のものと無料のものがありますが、Oracle Master Silver SQL 2019対策の問題集は無料で利用することができます。
Oracle Master Silver SQL 2019の勉強方法
Ping-tの問題演習をメインに行うことをおすすめしますが、参考書(※黒い本)も参照したほうがよいと思います。間違えた問題の解説を読んで、適宜ノートを作ったりコマンドを書き写したりして、苦手な分野を重点的に学習します。
また、SQL未経験の方は、初学者向けの参考書を読んでから、Ping-t問題集や翔泳社の黒本に取り組むことをおすすめします。私は、インプレス社の「スッキリわかる」シリーズの本を読みましたが、翔泳社のミックさんの本もよいと思います。
Ping-tでは、問題に正解すると「ヒット」、2回連続で正解すると「コンボ」が記録されて、「ヒット」や「コンボ」の割合が一定の値を超えるごとに「レベル」が上がっていきます。
演習問題は全部で586問あり、すべてを「コンボ」にするのが望ましいとされていますが、私の場合は試験本番まで時間がなく、すべてを「コンボ」にすることができませんでした。
私が受験した時の問題演習の進捗状況は以下の通りです。
- レベル 8 / 40
- ヒット 77%
- コンボ 10%
- 模試の正答率80%以上 0回
- 模試の正答率90%以上 0回
私の場合、基本的なSQLは理解しているつもりだったので、Oracle Database特有のSQL構文を中心に勉強しました。模擬試験を一度は解きたかったのですが時間がなく、そのまま試験当日を迎えました。
試験は、問題文の日本語表現がところどころ独特で、思っていたよりも難しく、難易度はPing-tの問題集よりも上のように感じられました。それでも「77点」の点数を取れたので、Ping-tの問題集で対策すれば、問題なく合格できるのではないかと思われます。